ITと新たな分野を掛け合わせた取り組みをご紹介する「IT×○○」。今回は、静岡県でキュウリ農家を営みながら、AIを活用した農作業の自動化に取り組む小池誠さんにインタビュー。家業を継いだ小池さんが、自作のシステムでキュウリ農業の自動化を目指す理由とは?キュウリ仕分けAIが稼働する作業場を訪れ、話を伺った。
ピーク時は1日5,000本のキュウリを8時間かけて仕分け
― 小池さんがキュウリ農業の自動化に取り組まれるようになったきっかけは?
「AlphaGo(アルファ碁)」がプロ棋士に勝利したことを知り、AIの画像認識技術ってすごいなと思ったのがきっかけですね。農業には同じ作業の繰り返しが多いのですが、簡単に機械に置き換えられずにいたんです。キュウリの等級を目視で仕分ける作業のように経験を頼りにした判断が必要な部分もあるからです。
そんな中、「AlphaGo」が画像からさまざまな判断をしているのを見て、だったらキュウリの画像から等級を判断することもできるんじゃないかと。試しに開発を始めてみることにしました。